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霊芝研究データ

【動物実験データ】 - 高血圧自然発症ラットにおける直井霊芝GYR系の血圧上昇抑制効果 -

高血圧自然発症ラットにおける直井霊芝GYR系の血圧上昇抑制効果
高血圧は放っておくと脳血管障害や心臓病等を引き起こす原因となる。 霊芝は古くから万病に用いられてきた生薬であり、中国においてガン、肝炎、高血圧症などに有効であるという報告がある。今回は高血圧自然発症ラット(SHR)に対する直井霊芝GYR系の血圧上昇抑制効果について検討してみた。
●高血圧の基準
*高血圧の基準は、最大血圧が135~140mmHg以上あるいは最小血圧が90mmHg以上の場合には治療が必要と考えられます。
最大か最小のどちらか一方だけが高めの場合も高血圧となります。
特に注意すべきは、最小血圧が高い高血圧の場合です。
新しいガイドラインでは、高血圧をⅠ度・Ⅱ度・Ⅲ度の3段階に分けられています。
Ⅰ度高血圧(140~159または90~99)
Ⅱ度高血圧(160~179または100~109)
Ⅲ度高血圧(≧180または≧110)
■直井霊芝GYR系(赤芝)より熱水抽出した物質GLPの血圧上昇抑制効果
被検物質としては、直井霊芝GYR系(赤芝)から得られた熱水抽出エキス粉末(GLP)を用いた。GLPとこの熱水抽出可溶性画分をDia filter(G-10T)で濾過し、分子量10,000以上の非濾過画分(GLP-F-Ⅰ)と分子量10,000以下の濾過画分(GLP-F-Ⅱ)に分画し、被検物質とした。 実験動物は、9週齡の雄性高血圧自然発症ラット(SHR)(星野試験動物飼育所)を用い、GLPは2.5%(W/W)、GLP-F-ⅠとGLP-F-Ⅱは各0.25%(W/W)を普通飼育飼料に添加し、薬物混餌飼料を作製し、1群5匹に経口投与を行った。
血圧上昇抑制効果
摂取開始時の血圧は全群で約150mmHgであったが、1週間後GLP群およびGLP-F-Ⅰ群でやや血圧上昇が抑制される傾向となり、2週後、3週後においても有意に血圧上昇抑制効果が認められた。一方、分子量10,000以下の画分には、血圧降下作用は認められなかった。
GLP-F-Ⅰ画分には、分子量10,000以上の多糖体(β-D-グルカン、アラビノキシログルカン、酸性キシロ-β-グルカン、蛋白結合キシロマンノ-β-グルカン、ペプチドグルカン、フコフルクトグルカンなど)、その他キチンなどの存在が確認されており、血圧降下作用の主体は糖、アミノ酸を含む高分子画分に存在することが示唆される。
■直井霊芝GYR系(赤芝)の糞便中のナトリウム排泄促進効果
次に高血圧の大きな原因である塩分の排泄を促す作用について検討した。
SHR糞便およびナトリウム量の測定は、上記同様の飼料を21日間給与し、投与2週後より7日間採糞し、糞中のナトリウムを原子吸光法で測定した。また採取した糞便は、60℃で24時間乾燥し、乾燥糞便量を測定した。
SHRに対する糞便中のナトリウム排泄促進効果

対照群に比べて、GLP群、GLP-F-Ⅰ群いずれも高い比率で糞便とナトリウムの排泄促進効果を有することが確認された。
直井霊芝GYR系にはカルボキシル基を有する酸性多糖類やアラビノース側鎖の多い構造をもつ難分解性の食物繊維も含まれており、これらの複合的作用により、SHRの血圧降下作用、ナトリウムおよび糞便排泄促進効果が発現したものと推定される。
医学と生物 霊芝血圧上昇抑制


[医学と生物学・第138巻・第5号・1999年5月10日]
※掲載されている論文中にある「五岳霊芝」はすべて「直井霊芝GYR系」のことです。



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